仙台市内で「本格的なベトナム料理が食べたい」「現地の雰囲気を味わいたい」と思ったときに、真っ先に名前が挙がるお店の一つが「LANG VIET QUAN(ラン・ベト・クァン)」です。

河原町の本店と、一番町にある第2支店の2店舗を展開しており、そのディープな“現地感”でベトナム人客からも絶大な支持を集めています。

本記事では、LANG VIET QUANの店舗情報やメニューの特徴、口コミ評判、そして初心者からマニアまで楽しめるおすすめの使い方について詳しく紹介します。

ベトナム料理 LANG VIET QUANとは?仙台で人気の本格ベトナム料理店

LANG VIET QUAN(ラン・ベト・クァン)は、宮城県仙台市に店舗を構えるベトナム料理店です。

2022年に若林区河原町に本店がオープンし、その後、中心部である青葉区一番町に「第2支店」を出店しました。

このお店の最大の特徴は、日本人向けにアレンジされたベトナム料理店ではなく、ベトナム人が日常的に食べている味や雰囲気をそのまま仙台に持ってきたような“ガチなベトナム食堂”である点です。

実際、店内はベトナム人のお客さんで賑わっていることが多く、一歩足を踏み入れるとまるでベトナムに旅行に来たかのような錯覚を覚えるほどです。

店名「LANG VIET QUAN」の意味とコンセプト

店名の「LANG VIET(ラン・ベト)」は、ベトナム語で「ベトナムの村」や「ベトナムの里」といった意味合いを持ち、「QUAN(クァン)」は「店・食堂」を意味します。つまり、「故郷ベトナムの村の味を楽しめる食堂」というコンセプトが込められていると考えられます。その名の通り、メニューにはフォーだけでなく、日本では珍しい現地の食材を使った料理も並び、故郷の味を求める在仙ベトナム人や、本格派を好む日本人ファンの心をつかんでいます。

店舗情報|本店と第2支店の場所・アクセス・営業時間

現在、LANG VIET QUANは仙台市内に2つの店舗を展開しています。それぞれの場所や特徴を確認しておきましょう。

河原町本店の基本情報

2022年7月にオープンした本店は、仙台市若林区河原町エリアにあります。地下鉄南北線「河原町駅」から徒歩圏内で、周辺には昔ながらの商店街や住宅地が広がっています。
本店は「カエル、カタツムリ、アヒルなど日本では珍しい食材を使ったメニューがある」としてブログ等でも紹介されており、よりディープなベトナム食文化を体験できる場所として知られています。こぢんまりとした店舗ですが、その分ローカルな食堂の雰囲気が色濃く漂っています。

一番町「第2支店」の基本情報

アクセスが良く、観光や買い物ついでに立ち寄りやすいのが一番町にある「第2支店」です。

  • 住所: 宮城県仙台市青葉区一番町2-7-9 第7丸昌興業ビル2F
  • 最寄り駅: 地下鉄東西線「青葉通一番町駅」から徒歩数分
  • 目印: サンモール一番町商店街のアーケード近く、南町通り沿いのビル2階

こちらはビルの2階にあり、店内は比較的広々としています。ランチタイムからディナータイムまで営業しており、予算目安はランチで1,000円〜、ディナーで2,000円〜程度です。

店内の雰囲気・席数

店内に入ると、ベトナムのポップスが流れていたり、ベトナム語の会話が飛び交っていたりと、異国情緒満点です。装飾もベトナム風で、カジュアルで気取らない雰囲気が魅力です。
特に第2支店は2フロア構成のような作りになっており、奥にはグループで利用しやすい大きなテーブル席もあります。一人でのサクッとランチから、友人との飲み会まで幅広く使える空間になっています。

メニューの特徴|フォーから珍味まで“現地そのまま”ラインナップ

LANG VIET QUANの魅力は、なんといってもそのメニューの豊富さと本格度です。

定番麺料理(フォー・ブン・ブンボーフエなど)

ベトナム料理の代名詞である「フォー」だけでも、牛肉、鶏肉、さらにアヒル肉を使ったものなど10種類以上のバリエーションがあると言われています。スープはあっさりとしつつも出汁の旨味が効いており、ハーブが別皿でたっぷり添えられるスタイルも現地流です。
また、フォー以外にも、中部フエの名物であるピリ辛牛骨麺「ブンボーフエ」や、ハノイ名物のつけ麺「ブンチャー」など、ベトナム全土の麺料理を楽しむことができます。

ご飯もの・おかず系

麺だけでなく、ご飯ものも充実しています。「コムボーコー(ベトナム風ビーフシチューライス)」や、様々な肉料理とライスがセットになった定食メニューはボリューム満点です。
肉料理も、ただ焼くだけでなく、ベトナム特有のスパイスで漬け込んでからグリルしたり、煮込んだりと調理法が多彩で、ご飯のおかずとしてはもちろん、ビールのおつまみとしても優秀です。

日本では珍しい“ベトナムならでは”の食材

このお店を語る上で外せないのが、日本ではなかなかお目にかかれない食材を使ったメニューです。ブログや口コミによると、カエル、カタツムリ(タニシ類)、アヒル、ヤギなどの料理がラインナップされています。これらはベトナムではポピュラーな食材で、特にビールのアテとして好まれています。「普通のベトナム料理店では物足りない」という方には、まさにうってつけのラインナップです。

デザート・ドリンク

食後のデザートには、ドリアンを使った「チェー(ベトナム風ぜんざい)」や、濃厚なアボカドスムージー(シントー)などが用意されています。ドリンクも、練乳たっぷりのベトナムコーヒーや現地のビール(333やサイゴンビール)、トロピカルフルーツジュースなどが揃っており、食事の最後までベトナム気分に浸れます。

口コミ・レビューの傾向|評価は高い?辛口コメントは?

実際に訪れた人々はどのような感想を持っているのでしょうか。口コミサイトやSNSの声から傾向を探ってみました。

グルメサイトでの評価傾向

食べログなどのグルメサイトでは、第2支店は星3.0〜3.3前後の評価となっており、口コミ数はまだ多くはないものの、ベトナム料理好きからは安定した支持を得ています。ヒトサラなどのレストランガイドでも「ベトナム料理専門店」として紹介されており、仙台におけるエスニックジャンルの一角を担っています。

ブログ・個人レビューから見える「良い点」

最も多いポジティブな意見は、「雰囲気が最高に現地っぽい」という点です。「周りがベトナム人のお客さんばかりで、本当に旅行に来た気分になれる」「店員さんもベトナム人で、本場の空気を吸える」といった声が目立ちます。
味に関しても、「スープの出汁が美味しい」「ハーブがたっぷりで嬉しい」「アヒルのフォーがあっさりしていて食べやすい」など、本格的な味付けを評価するコメントが多く見られます。

一部に見られる気になる点・辛口コメント

一方で、いくつかの辛口な意見も見受けられます。「フォーの麺が少し柔らかすぎた(のびていた)」という茹で加減への指摘や、「店内やおしぼりの香料の匂いが独特で気になる」といった、衛生面や環境面での好みの違いに関する声です。また、「あまりにも現地感が強すぎて、初めて入るには勇気がいる」といった、ローカルすぎる雰囲気に圧倒されたという感想もありました。これらは「ガチ中華」ならぬ「ガチベトナム」であることの裏返しとも言えるでしょう。

どんな人に向いている?ベトナム料理 LANG VIET QUANの魅力

以上の特徴から、LANG VIET QUANは次のような人に特におすすめできるお店です。

ベトナム料理・アジア料理が好きな人

日本人向けにマイルドに調整された味ではなく、ハーブやスパイス、発酵調味料(マムトムなど)の香りがしっかり効いた「現地の味」を求めている人にはたまらないお店です。ベトナム旅行や駐在経験があり、あの味を懐かしんでいる人にとっては、まさに“里帰りグルメ”となるでしょう。

フォー以外のベトナム料理に挑戦したい人

「フォーや生春巻きは知っているけど、他の料理も食べてみたい」という人にも最適です。ブンボーフエやブンチャーといった地方の名物料理や、アヒル肉やカエルなどの珍味系メニューを通じて、ベトナム料理の奥深さを知ることができます。

異国感のあるローカル店が好きな人

洗練されたおしゃれなレストランよりも、雑多で活気のある大衆食堂の雰囲気が好きな人に向いています。飛び交うベトナム語をBGMに、現地のビールを飲む体験は、日常を忘れさせてくれる良いスパイスになるはずです。

利用シーン別の楽しみ方|ランチ・夜ごはん・飲み会

LANG VIET QUANは時間帯や目的によって使い分けることができます。

ランチ利用のポイント

一番町の第2支店は、買い物や映画のついでに立ち寄るランチスポットとして便利です。フォーやご飯もののセットが1,000円前後で提供されており、提供スピードも比較的早いため、一人でも気軽に利用できます。

ディナー・飲み利用

夜はベトナムビール片手に、一品料理をシェアして楽しむスタイルがおすすめです。揚げ春巻きや青パパイヤのサラダ、空芯菜炒めなどをつまみながら、メインに鍋料理や珍味系を頼めば、立派なベトナム宴会になります。

グループ・貸切・パーティー利用

第2支店の奥にあるスペースは比較的広く、グループでの食事会にも対応しています。SNSにはウェディングパーティーの会場として利用された様子も投稿されており、事前相談次第で貸切やパーティー利用も柔軟に対応してくれるようです。

おすすめメニュー|初めて行くならこれを注文したい

メニューが多すぎて迷ってしまうという方のために、レベル別のおすすめメニューを紹介します。

初心者向け・まずはここから

  • 牛肉のフォー(Phở Bò): まずは王道の味でスープの美味しさを確認しましょう。
  • 揚げ春巻き(Nem Rán): カリカリの食感とジューシーな具材は、誰にでも愛される味です。
  • 青パパイヤのサラダ(Gỏi Đu Đủ): シャキシャキした食感と甘酸っぱいタレが食欲をそそります。

ベトナム通向け・“濃い”メニュー

  • ブンボーフエ(Bún Bò Huế): フエ名物のピリ辛太麺。レモングラスの香りとコクのあるスープが癖になります。
  • アヒル肉のフォー/ブン: 鶏肉よりも濃厚で、独特の旨味があるアヒル肉を堪能できます。
  • カエルやカタツムリの炒め物: メニューにあればぜひ挑戦を。ニンニクやハーブで味付けされており、ビールが進みます。

締め&デザート

  • アボカドスムージー(Sinh Tố Bơ): 濃厚でクリーミーなアボカドのデザートドリンク。日本では珍しいですが、ベトナムでは定番です。
  • ドリアンのチェー: 勇気がある方は、フルーツの王様ドリアンの芳醇な香りと甘さを楽しんでみてください。

予約・デリバリー情報|どうやって利用する?

予約方法・問い合わせ

特に週末の夜や人数が多い場合は、予約をしておくのが安心です。第2支店への問い合わせは、食べログなどに記載されている電話番号(090-2955-6868など)から可能です。スタッフはベトナムの方が多いですが、日本語でも対応してくれます。

Uber Eatsなどデリバリー対応

「LANG VIET QUAN 第2支店」はUber Eatsなどのデリバリーサービスにも対応しています。自宅やオフィスにいながら、本格的なフォーやご飯ものを注文することができます。「お店に入るのはちょっと勇気がいるけど、味は気になる」という方は、まずはデリバリーで試してみるのも良い方法です。

最新情報の確認方法

個人経営店のため、営業時間や定休日、メニューの内容が変更になる場合があります。訪問前には、食べログやGoogleマップの最新情報、またはUber Eatsの店舗ページなどをチェックすることをおすすめします。

まとめ|ベトナム料理 LANG VIET QUANは「仙台でベトナム現地の空気を味わえる一軒」

仙台の河原町と一番町にある「LANG VIET QUAN」は、単なるレストランを超えて、ベトナムの食文化や空気感をそのまま体験できる貴重なスポットです。


定番のフォーからマニアックな食材を使った料理まで、そのメニューの幅広さと本格的な味わいは、多くのベトナム料理ファンを魅了しています。

初めての方はランチのフォーから、慣れてきたら夜に珍味料理とビールで乾杯と、自分のレベルに合わせて楽しめるのも魅力です。

仙台で「本場の味」を求めているなら、ぜひ一度足を運んでみてください。